技術書典6に、はじめてサークル参加してきた感想

さる4月14日(日)に池袋サンシャインシティ、文化会館ビルにて開催された技術書典6にサークル参加し、技術同人誌を頒布しました。

技術書典とは技術に関する書籍を販売・購入するイベントで、今回で6回目になります。回を重ねるごとに注目度は高まっており、メディアにも取り上げられています。

 今回は1万人を超える参加者がおり、とても盛況でした

今回、私は友人とともに初めてサークル参加し、自分たちで同人誌を書き頒布をしました。その結果、物理本はめでたく完売となり、想像以上に手に取っていただけました。本エントリーではその経験について、準備から終わった感想まで書いていこうと思います。

 

参加する経緯

 技術書典にサークル参加することを考え始めたのは、2018年の11月ごろに端を発します。もともと、アプリ開発等を共に行うメンバーと、一度同人誌即売会で作品を出品してみたいという話があり、機をみて参加しようという感じでした。

その折、技術書典のことを知り、次回開催は例に沿うと4月開催という準備期間として間がある良いタイミングでした。そこで、友人が技術書典5に参加していたので、いかが聞いてみたところ、やってみたらいいんじゃないと背中を押されたので、必要な情報を揃え応募をしました。そして運よく当選したので、サークル参加が決定しました。

参加準備・執筆

頒布する同人誌のテーマはディープラーニングのお気持ちが、数式とか扱わずに体験できる本でした。3人で作成し、技術担当、ストーリー担当、そして自分がデザイン・印刷周りの担当をしました。

執筆にあたってはGoogle documentを共有し、当初は週1程度互いに進捗状況を報告し、早期入稿で20%OFFを目標に進めていました。しかし、互いに研究や就職活動等で忙しく、思うように進みませんでした。また、デザインは本文やどういう図を入れるか決まらないと進まない部分が多く、作業がすすめられないといったこともありました。

最終的に入稿締め切りを基本価格の範囲でぎりぎりまで伸ばし、最後のころはカフェイン漬けでデザインをするというデスマーチさながらになってしまいました。それでも何とか、基本価格の締め切りには間に合わせられました。

印刷の注文はバックアップを行っていた日光企画さんにお願いしました。

www.nikko-pc.com

注文の際、印刷冊数は悩みましたが、チェック数+α売れればで参加費・印刷費が賄える程度にしました。

当日の準備・頒布

当日はサークルチケットが2枚だったので、2人で準備し、売り子は友人も誘って、全5人でシフトを回そうという形になりました。

当日9時半くらいに会場につくつもりでしたが、ちょっと道に迷い9:45分頃となりました。池袋駅から意外と距離があるのと、入り口がわかりづらいので時間に余裕をもって到着したほうがいいと感じました。

会場に到着後、サークル参加用のQRコードを提示し、会場にはいりました。自分たちのサークルは「こ-22」だったので、入り口から遠かったです。

 サークルスペースは思っていたより幅が狭くて、置き方はあらかじめ想定しておくべきと感じました。

 また、サークルスペースに到着し、段ボールを開けるまでは、売る本の本体を見てないのですごい心配でした。

チェック数があったけれども、実際に手に取ってもらえるかどうか心配していましたが、始まって少しづつ、手に取ってみてくれた人が購入してくれてとても安堵しました。

実際に売り手としてみていても、この技術書典に参加している年齢層はバラバラで、多様な人が参加しているんだと感じました。また、今回から開始直後は有料チケットでの入場となっていましたが、その時間帯のほうが若めの参加者が多かったかなと思います。

売り子は5人で回りながらやったので、買い物する余裕もありました。しかし、最後の4時ごろを除きほぼ継続して混雑が続いてたと感じました。

結果として物理本は完売となり、最後のころには再販はしないのかと聞かれるほど多くの方に手に取っていただけました。

経験してみた感想・まとめ

技術書典をサークル参加してみて、やはり自分たちのアウトプットに価値があると思っていただけるのはとてもうれしいと感じました。また、細かい反省はあれど、全体として成功したといえる結果だったのではないかと思います。

また何かしたいねと友人と話しているので、次回の技術書典でも本を執筆するやもしれません。その時はどうぞよろしくお願いいたします。

最後に宣伝になりますが、今回の技術書典6で頒布した本「AIガール:ディープラーニングチョットわかるふりが出来る本」の電子版をBoothにて販売中です。

興味をもっていただけたならサンプルもありますので、どうぞ手に取ってみてください。

どうも、お疲れ様でした。

おまけ:その他の細かい反省

  • 思ったよりスペースが狭い。もう少し立体的な配置を考えるべきだった
  • ゴミが結構でるので、ゴミ袋があるとよかった
  • スペースが狭いので荷物は少なめにしたほうがいい
  • イラレで作ったがそれでやるんじゃなかった
  • データはCMYKで、かつ無駄なデータは消すべき
  • イラレの場合ラスタライズする
  • 手元のプリンタで印刷してPPIを確かめた
  • 実際に本を手に取ってもらって見てもらうと、買ってもらえる確率があがる
  • とはいえ、あらかじめチェックしていて即購入してくれた方もいたので、うれしかった
  • お品書きを作るべきだった
  • 宣伝はなるべく高い位置に配置して見えるようにするとよいと思った。
  • サークルカットはわかりやすく、かつ見やすい感じにしておくといいと思った。(サークルカットは準備期間ずっと見られるので)
  • サンプル公開は効果があったか微妙。(Booth版は技術書典終了時にダウンロード数3とかだった)
  • 頒布物の内容を詳細に書いたことは、過去のデータ同様に効果があったのではないか
  • 現金と簡単支払いは体感3:1ぐらい。なんで、おつりはたくさんは用意しなくても大丈夫な気がする
  • 隣がマイナビ編集部で、商業誌を売っていて近くに足を止めてくれたのがよかった
  • サークルスペースで作業はほぼできないと考えたほうがいいので、ポップとか完売の目印とかもあらかじめつくっておいたほうがよかった
  • ポスターにブース番号(こー22)を入れておいたのはよかった気がする
  • 印刷所のサポートはよかったけど、宅配に出しましたとかメールが欲しかった感(当日会場で確認するまで何もわからないのは怖い)
  • 複数人で作業する際は、準備の責任の所在をはっきりさせる
  • 領収書を準備すべきだった
  • 昼飯を食べる時間はあまりなかった.。あらかじめ買っておこう。

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